「次世代研究者育成プログラム」について
次世代研究者育成プログラムは三大学の任期付き助教等を対象としたプログラムで、北海道大学、東北大学、名古屋大学に所属する人材育成経験の豊富な教員により構成される次世代研究者育成システム専門委員会が企画と運営を行います。
2019~2021年度における次世代研究者育成プログラムは異分野・異文化交流や育成プログラム等の共有等を中心に取り組んでいます。具体的な内容は以下の通りです。
1.三大学の若手研究者の交流イベント
三大学の若手研究者の交流イベントは、合同シンポジウム(次世代研究者シンポジウム)と合同合宿に代表されます。
合同シンポジウムは、2015年2月に第一回目を開催以降、三大学の持ち回りで幹事校を担当し、毎年開催してきました。幹事校独自のテーマと企画を積み上げることにより、合同シンポジウムは年を追うごとに充実してきました。今後の合同シンポジウムの開催予定は以下のとおりです。
2021年10月27日 東北大学(オンライン開催予定)
合同合宿ではさまざまな専門分野に取り組む三大学の若手研究者が集い、日常とは異なった環境下でそれぞれの研究課題を共有化してアイデアを出し合う場です。自分一人の知識では思いつかないような新たな発想が生まれ、研究費獲得につながることもあります。合同合宿は2016年度に第一回目を実施し、合同シンポジウムと時期を合わせて毎年開催しています。
2.研究支援制度
三大学の若手研究者を支援する制度として、共用機器利用支援(学内料金の適用)、滞在型共同研究支援(宿舎利用)の仕組みを構築しました。補助事業期間後の2019年度以降もこの仕組みを継続しています。
また、合同合宿で発案したアイデアを実現するために三大学の若手研究者による共同研究支援制度を要望する声に応えて、三大学はそれぞれ共同研究支援制度を構築し、若手研究者間の共同研究、連携活動を支援しています。
3.トランスファラブルスキル向上セミナー
トランスファラブルスキルとは、課題発掘力や解決力などの対課題スキル、自己管理スキル、コミュニケーション能力等の対人スキルなどを総称し、業種・業界、業務の内容等を超えて応用可能な汎用性の高い能力のことを指します。本事業では、三大学のトランスファラブルスキル向上セミナーを相互利用する仕組みを構築しました。事業に参加する三大学の若手研究者は自分のトランスファラブルスキル向上のために三大学のセミナーの中から自分に適したプログラムを受講することができます。
4.若手研究者に対する認定制度
2014~2018年度からのプログラム参加者については次世代研究者育成システム専門委員会が中間評価、最終評価を行い、所定の実績を挙げた研究者に対して三大学理事の署名入りの認定証を授与する制度を運用してきました。認定証は若手研究者のキャリア設計に資するものです。