S-cubicとは
平成18年度から、文部科学省は「科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業」を立ち上げ、博士号取得者等の高度な専門性と広い視野を有する人材が、 大学等の研究機関以外の多様な方面へ進み、その能力を発揮できるように支援事業を開始しました。
「北海道大学基礎科学人材社会活躍推進計画」はこの事業として採択されたプロジェクトです(H18年度~20年度)。このプロジェクトは、国からの委託を受けて 北海道大学が産業技術総合研究所と連携して、博士研究員(PD)や大学院博士課程学生(DC)等の若手研究者のキャリアパス多様化に関する組織的な支援と環境整備を実施するものでした。北海道大学は、主に基礎科学領域のPD、DCを対象としており、大学院理学研究科(当時)に本プロジェクトの拠点組織となる 「基礎科学上級スキル人材ステーション(Superior Skill Station of natural science):基礎科学S-cubic」を設置し、H21年度からは、事務局の人材育成本部・上級人材育成ステーションの中の、S-cubicとして理学・生命科学・総合化学・工学・農学・情報科学・医学・歯学・薬学・獣医学・環境科学・保健科学・水産科学等、 全学にわたって展開し、若手研究者がより一層広い世界で活躍できるようにキャリアパス構築等の支援活動を続けていきます。上級人材育成ステーションにはS-cubicと連携して外国人研究者のキャリアデザイン支援を行うI-HoPと、同じく博士人材育成を連携三大学(北海道大学・東北大学・名古屋大学)で協働して行うCOFReの3チームの協力体制が構築されています。本プロジェクトに対する皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
【文部科学省による総合評価(S)について】(JST内示:平成25年1月23日)
北海道大学の「北大パイオニア人材協働育成システムの構築」事業(HoP-Station;現在S-cubicで承継)は中間評価に続き、総合評価でも最高評価の「評価の区分S」(所期の計画を超えた取り組みが行われている)の結果を得ました。