お知らせ

I-HoP:在米日本人研究者のオンライン金曜会 (6/27)

人材育成本部I-HoPでは昨年度,名古屋大学のアメリカオフィス「NU Tech」の協力のもと,ノースカロライナリサーチトライアングルパーク(RTP)にて海外企業訪問を実施しました。

このたび,そのNU Techより,「オンライン金曜会」のご案内がありました。
海外で働く日本人研究者のお話を聴くことのできる貴重な機会です。
時差の関係で土曜の朝ですが…ぜひご参加ください!

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日時:2020年6月26日(金)18:00 EDT (日本時間: 6月27日(土)7:00am)

ミーティングルーム使用プラットフォーム:Google meet
→Hi-Systemからお申し込みのあった方に,接続先をお知らせします。

講演者:中鉢知子博士(NOVAN Vice president, DDCP チーフメンター)
講演タイトル:医薬品開発にもっと医師の視点を
使用言語:日本語
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■申し込み方法
Hi-Systemから申し込みをお願いします。
申し込みがあった方に,イベントURLをお知らせします。

■締め切り
2020年6月24日(水)
短い期間での告知となりますが,ご参加をお待ちしています。

■Hi-Systemからの申し込み方法
こちら↓のバナーをクリックし,「申し込む」ボタンを押してください。

■以下,NU Techからのご案内です。

【RTP金曜会について】
毎月最終金曜日にNU Tech周辺の大学、企業、組織で研究をしている日本人が集まり、日頃の研究成果を発表してもらう会です。 COVID-19による影響で暫く開催ができなかったRTP 金曜会ですが、今回「e-RTP金曜会」としてオンラインで開催する事になりました。

今回は医薬品開発能力促進機構(TheInstitute of Drug Development Career Promotion: DDCP)の中鉢知子先生に医師のセカンドキャリアとしてのお話をして頂く事になっております。
詳しくは以下の講演要旨をご覧下さい。皆様の参加をお待ちしております。

【アブストラクト】
医薬品開発能力促進機構(The Institute of Drug Development Career Promotion: DDCP)の紹介世界の売り上げトップ100にランキングされる医薬品が創出された国を調べたデータによると、約70%が米国発で、2位が日本の5%、3位がEU4%となっています。この米国との大きな違いはどこから来るのでしょうか?一つには企業で開発の仕事に従事している医師の数に大きな違いがあります。米国のトップ医薬品企業ではひとつの開発部門で100名近い医師たちが活躍していることが稀ではありませんが、日本では多くても数名程度です。私は日本でこの仕事につき、その後アメリカに来て多くの医師が企業や行政の医薬品開発に携わり、新しい薬を世に出すためにこの分野でリーダーシップをとっていることを目の当たりにしました。医薬品開発の潮流は変化しつつあり、患者さんの視点がより重要視されています。患者さんが苦しんでいること、問題に感じていることをじかに経験した医師の視点が医薬品開発にもっと生かされるべきだとずっと考えてきました。日本でももっと多くの若い医師、医学生に医薬品開発のことを知ってもらいたい、そして日本発の医薬品を世界に出してもらいたい、活躍の場を世界に広げてほしいという思いを込めてDDCPを立ち上げました。医師としての将来の選択肢の一つとして企業での医薬品開発という重要かつエキサイティングな役割があることを知っていただきたいのです。企業の開発部門で臨床試験を企画し、病院の医師に試験を依頼し、行われた試験の結果を医学的、科学的に評価して医薬品を創り上げていくという役割の医師です。医薬品開発はグローバル化しています。医薬品の承認申請に用いる臨床試験はグローバル規模で行われることが大半です。医薬品開発に携わる医師の活躍の場はグローバルに広がっています。そして留学を経験された医師の方はこのグローバル環境に順応しやすい場合が多いのです。DDCPのウェブサイトには医薬品開発に関する情報、この分野で活躍している識者、先輩たちのインタビューがちりばめられています。そして興味を持っていただいた医師、医学生の方にはメンタリングmentoring)が用意されています。医薬品企業の開発経験のあるベテラン医師が指導者(mentor)になりオンラインでメンタリングが行われます。これまで体験してきた研究や臨床の場と全く異なる分野に入るためのハードルを少しでも低くして、企業ですぐにでも活躍できるようにサポートするシステムです。メンタリングのお問い合わせは遠慮なくDDCPのウェブサイトからお願いします。

【講師略歴】
1991年 大阪大学医学部卒業。 1996年 同大学院修了。
ボストン大学およびカナダアルバータ大学にてポスドク。
大阪大学医学部皮膚科、大阪厚生年金病院皮膚科にて皮膚科臨床に携わる。
1998年 皮膚科専門医取得。
2002年 ファイザー日本法人にてジャパンディベロップメントチームリーダー。骨粗しょう症治療薬、高血圧、高脂血症薬などの新薬開発、当局対応に携わる。
2006年 ファイザー米国法人に転籍。眼科領域および尋常性乾癬のグローバル開発を指揮。その後、イーライリリー社にてシニアメディカルアドバイザー、グラクソスミスクラインにてシニアメディカルディレクター。各種皮膚科疾患のグローバル臨床開発計画立案、施行、FDA(アメリカ), EMA(ヨーロッパ),

PMDA(日本)当局対応・交渉に携わる。
2017年よりNovan, Incヴァイスプレジデント(メディカル)。ノースカロライナ州ダーラム市在住。