miniSynFOSTER 2019 was held.
平成31 年3月12 日(火)に、北海道大学フロンティア応用科学研究棟のレクチャーホールにおいて、「シンポジウム”ミニ・シンフォスター2019″」を開催した。今回は3年ぶりのシンフォスター開催となり、年度末で担当教員の退任や交代が発生するため、13 年間に亘るS-cubic を中心とする人材育成本部・上級人材育成ステーションの活動の振り返りと、ここ数年継続している、博士力実践インターンシップの報告会も兼ねて開催することとした。
本シンポジウムは、本来は本学において実施している人材育成の取組担当者が一堂に会し、それらの事業間の更なる理解と連携を深め、あわせて学内外に対して北海道大学の人材育成活動をアピールすることを目的としたものであった。平成20 年度から継続して実施しており今年度で9回目の開催となったが、上記のような文部科学省の補助金等による人材育成プログラム事業が減少した
こともあり、定常的な仕組みとして発展している人材育成本部の取り組みに特化して開催する。
第1部では、まず本学理事・副学長である笠原人材育成本部長から開会のあいさつがあり、引き続きNPO 法人・産学連携推進機構の妹尾理事長による「パラダイムとイノベーション~技術と制度と文化を変える若い力に期待する~」と題して、激変する世の中の今後に対して若手博士人材に期待するエールを、基調講演としていただいた。
第2部では本事業の実務者である人材育成本部の樋口特任教授から、ここ13 年間に亘り北海道大学で博士人材に対して行われているイノベーション創出人材育成事業に関する実績の紹介が行われた。
また第3部では例年開催されている、博士力実践インターンシップを活用した本学博士人材、彼らを受け入れていただいた企業研究開発部門の担当者を招き、博士人材からはインターンシップ経験で得たこと、学んだことの紹介、また企業からは博士インターンシップ制度の紹介や、受け入れた企業側でのメリットなどを中心に紹介があった。その後、これら講演者に基調講演の妹尾先生、
また人材育成事業を当初より支援していただいている、新日鐵住金の村瀬内部統制監査部長などを交えてのパネルディスカッションを開催し、熱い論議が交わされた。
その後第4部では参加者の有志が集まり、情報交換交流会を実施し、さらなる意見交換を続けた。
今回のシンポジウム全体では、機関名の学外参加者を含めた58 名の参加登録があり、盛況のうちに終了し、本学独自の一貫した人材育成システムの構築に大きく寄与するものとなった。